家づくりQ&Aの115回目です。
前回は、階段の裏側についてお話しました。今回は階段とはしごについてちょっと掘り下げてみます。
建築用語辞典(日本建築学会編・岩波書店刊 第一刷)によると、階段は「上下階などへの昇降のために設けられた、異なる高さの床面をつなぐ段状の構造物」とあります。これだけ読むとはしごも階段に含まれるような気がします。
そこではしごについても調べてみましょう。上記の辞典に依るとはしごは「高所へ昇降するために用いる。二本の棒状の部材の間に一定間隔で横木を組み込んだもの」とあります。
これらを見ると、はしごは階段に含まれそうですが、上り下りするものが階段で、はしごは上ることが主目的のようです。形状も、はしごは「二本の棒状の間に横木」という特徴がありますが、階段は形状にあまりこだわらないようです。
機能的な面から見ると、概ね勾配が17度から50度が階段、50度から75度が段ばしご、75度を超えるとはしごだと言われています。
とはいえ、ちょっと昔の住宅の階段は段ばしご並みだったりしますので、なかなか悩ましいモノのひとつです。
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