家づくりQ&Aの121回目です。今回は畳表について。 俗に「女房と畳は新しい方が良い」と言われることがあります。新妻と新しい畳は、清々しくて気分がよいということから転じて、新しいものは清々しくて美しいという意味のことわざです。 今となっては堂々と使える場は少なくなりましたが、畳の清々しさは、畳表に使われている藺草(イグサ)に由来します。 イグサはイグサ目イグサ科イグサ属の単子葉植物で、種としては北半球の温帯に広く分布します。 イグサの茎から畳表やゴザが作られ、帽子や枕の素材としても利用されています。 イグサは12月から1月にかけて水田に植えられ、7月上旬ごろに収穫というサイクルで栽培されます。刈り取ったあとは乾燥して出荷ですが、色落ち防止や香りの安定のために染土を溶かした泥水に一度漬けてから乾燥させます。 国産イグサの主な産地は熊本県八代地方であり、国産畳表の8~9割を占めると言われています。
参考文献: 畳のはなし 山田幸一監修 佐藤理著 鹿島出版会 畳 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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