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執筆者の写真CAVOK/土居良助

家づくりQ&A 第86回

今回からいくつか異なった話題を取り上げてみたいと思います。 ということで再開した家づくりQ&A 86回目は住宅の耐震診断です。

耐震診断の話では、まず最初に昭和56年以前かどうかを尋ねられます。

これは、昭和56年に建築基準法が改正され、耐震基準がより厳しく改められたためです。この新耐震基準による建物は阪神大震災でも被害が少なかったと言われています。

この改正は当然木造にも及び、面材を張った壁などが新たに追加されたり、床面積あたりの必要壁長さや、軸組の種類、壁倍率が改定されました。

このようないきさつから一般的に、昭和56年以降の木造住宅は、それまでよりも強化された基準に則って作られたため、比較的安全と言われています。

ですが、壁を構成する柱や梁の継手・仕口の仕様が明確化されたり、バランスの良い壁の配置を計算で明らかにすることが必要になったのは平成12年の改正からです。

そのような点から、個人的には昭和56年から平成12年までの間に作られた木造住宅の耐震性能は額面通りではないように思います。

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